Y.WA.11

 

 椅子も座布団もない床。埃立つガレキだらけの床。

 黒のコートを翻す男、ミラージュ=アランが闇夜に立つ。

 淡い若草色のエルフ装束を着た司が、月光を浴びる。

 

 もう、ふたりを守ってくれるものはない。

 支えてくれる人も、教えてくれる人も、叱ってくれる人もいない。悔いても、嘆いても、叫んでも、子供で居ていい期間は過ぎ去ってしまった。

 

 今にも崩れそうな白の内壁。未だガレキが残る城の広場。

 その中央で、式典を開始する。二人きりで行う、記念すべき祝いの儀式が始まる。

 ここは魔王城。唯一にして絶対の魔王が世界をあざ笑う場所。

 ところどころが割れたステンドグラスの合間から、黄金の光がこぼれ落ちる。細々とした蝋燭の光が、手元をオレンジに彩る。

 照明だったシャンデリアは、ガラス片となって広間の隅に忘れ去られていた。

 

 暗闇の城内。沈黙の宴会。

 踏んだガラスの破片が、カチンと拍手を打ち鳴らす。

 

 それでも、生きていかねばならない。

 あの日、世界に血の雨が降った夜。この世の魔王は誕生した。

 そして今日、魔王が動き始める。

 

「さぁ、終わりを始めよう」

 

 

業務その3  崩壊と創業

 

――ドガン!

 不意に、沈黙は消え去った。荒寥たる魔王城に緊張が走る。

 

 突然の爆風。気づいた瞬間には、扉がなかった。

 徹夜で修理した玄関は、脆くも儚くガレキの一部となる。ただでさえ高級感皆無の城が、今まさに廃墟へと一歩を踏み出す…!

 騒音の先。

 城の入り口、大扉があった場所。

 大きな月を背景にして、一人の女が立っていた。満月を背後に置いて顔の見えないその女は、一歩前に進むと同時に、すぅと息を吸う。

 

「ナイスタイミング、シャッターチャンス! そのエサ、あたしが頂くわ!」

 

 はっきりした声だった。己の優位を疑わない断定の響き。

 コツ、とピンヒールが床の大理石を叩く。

 

 ステンドガラスの隙間から、薄暗い城内に月明かりが降り落ちていた。深い影を落とす光に照らされ、女の美貌が明らかになる。

 茜色の髪に、真紅の薔薇。

 若苗色の左腕。

 

 中でも強烈な輝きを持つ目が、印象的だった。自信と自尊に満ちた錆浅葱の瞳。

 その眼が、値踏みするような緊張感で広間を見渡す。

 舞い上がった砂埃が、厳かな空気に耐え切れず、薄汚れた床の上にゆっくりと沈んでいった。

 ガッ、と大理石をピンヒールが踏みつける。大理石にそんな趣味はないのでご褒美にはならない。

 

「なにこれ暗い! しかもぼろい! 本当にこの状態で始めるつもりだったわけ!?」

 

 正気を疑うわ! と続いた言葉が、雷のように城に突き刺さる。

 正気を疑いたいのはこっちなんだが。アランは完全に引いた目で女を見る。

 誰だコイツ。

 目が口ほどにものを言っているはずだが、女のペースを乱すには及ばない。

 

 そしてふと視線を下げてみる。

 女が歩みゆく足元。ガレキの隙間。

 マッチが発火するような音を立てて、芽が、出ていた。

 異様な光を放つ植物の芽だった。発芽し成長していた。

 シュルシュルと音を立てて、硬質の枝が怪しくうごめく。

 その先からつぼみが生まれ、ひとつひとつ丁寧に開く。

 紅い。

 どこまでも紅く輝くバラの花。ほのかな光と妖艶な香りが広間に充満していく。

 豪華絢爛な赤絨毯が、一心不乱に咲き誇る。

 

「独占スクープ、一大ニュース! 魔王組織の誕生よ? そんなものが地味でおとなしいなんて、話題性もガタ落ち。存在ごと忘れられるのいいオチね。魔王なんて、周囲が認めて初めて確立するものでしょう? そのためには、効果的な宣伝と認知度の増加は絶対条件! 魔王の行動はすべからく、豪華でおぞましく、気高くきらびやかに、強く大きく恐ろしく、そしてなにより美しく! 派手さはインパクト! 世界中に届かなきゃ、意味がない!」

 

 女は目をキッと吊り上げ、赤い爪を突きつける。

 いつしか、花は宙にも舞っていた。紅く輝くそれらは、空間を埋め尽くすように広がっている。バラは燃えるように広間を照らす。もはや月光などかすんでしまった。

 女は胸を張る。二人の傍観者の前に、豊満なバストが強調された。

 

「あたしはツナミ。この美しい身体と、紅く燃える魔法で、魔女と呼ばれた情報屋。魔王ミラージュ=アラン、その名にふさわしい力をもって、あたしを殺しなさい!」

 

 ………………

 …………

 さて、時は「Y.WA.11」。時刻は少々さかのぼる。

 日は沈み、逢魔が時。明るすぎるほどの満月が、割れたガラスを嘲笑う。

 そんな時分に、魔王ミラージュ=アランは新しい組織の創業式を始めようとしていた。

 

 組織の名前はもう決めている。魔王が取り締まる、居場所亡き者の居場所。

 『ヴィランズ』

 来る者拒まず、な組織をつくるつもりはない。明確な条件として、募集要項を満たせば良い組織にもしたくない。そもそも、誰もが入りたい組織にはなり得ない。

 この組織に入る資格を持つモノは、この組織しか入ることができないモノだ。

 

 アランは、待ち望んだ瞬間に目を細めた。

 片付けが間に合わず、ガレキが残ったままの大広間を見回す。

 今日まであの組織の虚ろな遺産となっていた城だが、本日からは組織ヴィランズの拠点、魔王城と成り果てる。

 古来より、催事には専門の記録者を携えて行うのが習わしで、今回も形だけはその慣習を残していた。『預言書』と書かれた閉じたノートを手にたたずむのは、リヴァイアサン・司。

 

 そうして、魔王は宣言する。歴史的瞬間を。創業式開始の合図を。

 

『さぁ、終わりを始めよう』

 

 直後の爆音だった。直後というか、若干かぶっているぐらいだった。はじめよう、の「め」のあたりから聞こえてなかった。

 その後のことは、見た通りである。

 

 ……殺しなさい、とか言ってなかったか?

 アランは完全に困惑していた。靴の真横で光る満開のバラと、突然の来訪者。なぜこんなことになっているのか意味が分からない。怪訝な目で女を見ていたが、やがて眉をひそめて口を開く。

「……どうやって、ここに?」

 慎重に、尋ねた。

 

 式典は、誰も招かず、誰にも告知しなかった。必要性が感じられなかった。誰に知られずとも、そこに在ればよい、アランはそう判断し、その結果、創業式は完全に秘密の儀式となっていた。

 ……はずだった。

 だが突然現れた女は、場所と時間を完璧に合わせてここにいる。

 どうやってここに? 誰が教えた? アランは眉をひそめる。女のセリフも気にかかるが、今は不信感の方が強かった。

 

 一方で、女は鋭い視線をものともせずに、軽い足取りでアランの正面に立つ。強い輝きを煌々と燃やす瞳に、魔王の姿が映る。

「開催場所と日時は教えてもらったわ。そして、ここに来ればなんとかなる、とあの人は言っていた。偉大で愛しいあの人の言葉よ。あたしがこんな場所に来るのに、これ以上の理由はいらないでしょう?」

「あの人、とは誰のことだ?」

「違うわ。大事なのはそこじゃない」

 

 女はピシャリと言葉を遮る。さらに一歩、前に出た。

 赤い髪を揺らして、至近距離に黒衣のコートを仰ぐ。「はぁ?」と小首を傾げるアランの様相を、上から下まで隅から隅までじっくりと確かめる。

 途端、キッと急激に強まった殺気。コートの中、白いTシャツを突き刺した。

 

「『いわし』は、ない。ないわ! 字面以上に、弱そう! 」

「魚の大群なめんな」

「アランさんツッコむ所そこじゃないです」

 

 アランは反射的に背筋を伸ばす。いわしと書かれたTシャツが誇張する。

 そのシャツから忌々しげ目を離し、女はもう一度城を仰ぎ見る。

 

「明るさ0点、派手さ0点。人数2人。内1名のシャツがダサくてひどい!」

「放っとけ」

「でも、そうね……粗末さと、古臭さと、貧相な感じは服装にとても合ってると思う。自信持っていいわよ」

「失礼だなヲイ」

 

 というか、そんなことはどうでもいい。

 

「どうでもよくないわ! 麗は武力! 美は権力! 美形というだけで得られる恩恵が、この世にどれだけあると思ってるの!? たとえどれだけ服がダサくても、台詞がクサくても、イケメンなら許される。それが普遍たる世界の理!」

「そんなこと世界の理にすんな!」

「ちょっと言い得て妙かもしれませんね……」

「司、話こじらせないで!」

「話がズレてきたわ。本題に戻しましょ」

「ズラしたのはお前だよ!」

 

 アランの必死の努力むなしく、女は「あら、」と一言つぶやいて大きな目を二度瞬いた。わざとらしく芝居がかった動作で、襟を正す。腰に手を当てたポーズは、それでも自然体とは言いがたい。モデルがカメラの前でかしこまるような、そんな違和感を与える。

「ここに来た目的は、最初に言った通りよ」

 ツナミと名乗る女は改めて口を開く。なぜか上から目線のまま。大仰に手を腰に当て、挑戦的に嗤った。

 

「あたしを殺して、世界を助けられる?」

 

「…………」

 対してアランは、先ほどのまでの流れでもう一つ言い返そうとした口を、ゆっくりと閉ざした。安易な返事をするわけにはいかなかった。すぅと目を細め、続きの言葉を待つ。同じセリフが繰り返されただけでは、何もわからない。魔王は動かない。

 

 予期せず降り落ちた沈黙に、ただバラだけがざわざわと増え続けていた。

 

 みるみるうちに、足元を埋め尽くさんとつぼみが生まれる傍ら、まさに花盛りを迎えた一輪から、灯が収束し、しぼんでいく。

 枯れては生まれ、生まれては枯れていく。それは、栄枯衰勢の縮図を思わせると同時に、次から次へと上書きし元の形が分からなくなった絵画のようでもあった。

 

 ツナミは、満足げに口の端を上げて小さくうなずく。

 そうね、簡単に安請け合いするような馬鹿では、つまらないわ。

 一度だけ足元のバラに目を落とし、少しだけ目に切ない色を乗せたかと思うと、即座にアランへ視線を戻した。その時にはもう意味深な昏さは消え、ただ真剣な空気を漂わせる。

 言葉の続きは、前提から始まった。

 

「……花人、は知ってるわね?」

 

 その華は歩いていた、という名言がある。

 伝説の公大使、帝樹が想い人の後ろ姿を見て呟いたというその一言は、まさに花人という種族を一言で表していた。

 

 花弁からとった色素で美しく染めたような、多種多様な髪色。

 肉体はすべて人間と同じ形と機能を持ち、だが四肢の一部は必ず緑色をしている。

 だが、何よりも目を引くのは、体のあちこちから咲く大輪の花だろう。

 

 人間とほとんど似た容姿を持ち、だが一部分は確実に人間とは異なる種族。植物と融合したかのような容姿を持つ亜人、それが花人だった。

 新興三種族とよばれている種族の一つであり、残りの二つは人間と蟲人。この三種類を合わせると、大陸に住む人型の生命体すべてのうち約八割を占めることになる。

 

 そういう意味では、人々の中で「花人」の存在を知らない者は、もはや存在しないだろう。それほどには知名度もあるし人口もそろっている。世界でもメジャーな種族だと言えた。

 

「まぁな。さすがに知らないとは言わねぇよ」

 アランはあっさりと肯定し、例に漏れないツナミの外見をもう一度確認する。

 

 茜色のロングヘアは上部でひとくくりにされ、髪に巻き付く形でつる状の薔薇が生い茂っていた。

 数本の三つ編みとともにつるの先端が宙に投げ出され、ツナミが頭を振ると同時に赤い花が数輪、崩れもせずに、びよん、と跳ねる。

 そして、左腕と右脚。あえて見えるように露出したむき出しの肌は、明らかに人間とは異なる色をしていた。若苗色のソレに怪我や病気のぎこちなさはなく、人工的な染色の雰囲気もない。さも当たり前かのような存在感を放って、赤いマニキュアとピンヒールを受け入れる。

 

 ツナミはまごうことなく、花人だった。それも赤い薔薇の。

 ついでだから言うが、亜人としての特徴は自然に残しているものの、対してツナミの格好はまさに不自然がサンバでカーニバル。豊満な胸囲は視界への暴力。赤い下着とショールが緑の片腕にひらりと枝垂れ咲き、直接的に艶めかしい。

 明らかに布より露出した肌の面積の方が広かった。赤い薔薇の下着女。ヘンタイだ。いやなんかもう突っ込むところ多すぎてタイミング逃したけど。

 

「……結構」

 

 ツナミは静かに答える。腕を組んだことで瑞々しい双丘が中央に寄せられ、肉肉しい谷間をつくる。アランの「うわー……」というドン引きした小声を、しかし気にもせずツナミは続けた。

「では、砂縛については?」

 もう一つ、花人には大きな特徴がある。人間との大きな差でありながら、こちらはあまり一般的には知られていない。

 アランは聞きとめた瞬間「さばく、」と小さく復唱し、目を細めた。そのまま口を閉ざす。単語に記憶があるのか、ないのか、あっても言いたくないのか、色を見せないその表情からは読めない。

 

 答えたのは司だった。

「……感情の維持強制、花の砂縛。……ですよね?」

 ゆるくカーブした微笑みの瞼に、少しだけ悲しい影が差す。

 何かを隠すように、何かから目をそらすように、アランと司の視線が軽く交差した。アランの口は開かない。仕方がない、と一つ微笑んで司が重ねる。

 

「花人の皆さんは、体への栄養とは別に心への養分を必要とし、その栄養素が『感情』。それぞれが決まった感情を常に維持しなければ、枯れてしまう」

 

 花人たちは、「決められた感情」を、常に心に持っていなければいけない。そして「決められた感情」が完全に失われたとき、花人の心は枯渇し、本人もまた枯れ果てて死んでしまう。

 その感情のことを砂縛と呼んでいる。砂縛は生まれつきそれぞれ異なって決定し、そのバリエーションは喜怒哀楽などの大きなくくりから、責任感や自制心、探求心などの細かな感情まで多岐にわたっていた。ひとりひとりが個別に抱えるものであるゆえ、誰も与えることはできない。

 

「あら、ずいぶん詳しいじゃない」

「昔、うんざりするほど語ってくれる奴がいてな」

「親友、でしょう? アランさん。彼が泣きますよ」

「泣けるもんなら泣かしとけばいいんだよ。あんな奴」

 司が懐かしそうにお節介を言い出すものだから、アランもまた意地になって言い返した。司が小さい声で「またそんなことを言って……」とぼやいている。

 

「まぁ、あんたたちが思っているほど、鬼気迫った制限じゃないんだけどね」

 

 砂縛は病気ではない。当然、他人に感染することもない。ツナミ含め花人にとっては、誰もが当たり前に持つ《感情》に過ぎなかった。

 実際、感情などというあやふやなものが、心から完全に失われることなど容易く起こるはずもなく。砂縛による死亡例は年内で数人が限度だった。

 

 ツナミは、どことなく哀を匂わせる二人の雰囲気を感じ、やっぱりちょっと認識がずれてしまってるわね、と顎を片手で覆う。ならばこれは知らないだろうと予測し、付け加えた。

 

「じゃあ、砂縛の感情の強さが、花人の魔力に比例しているってのは?」

 

 砂縛に対してマイナスイメージしかないのなら、おそらく考えもしない事実だろう。ツナミの考えは当たっていたようで、アランは、へぇ、と気のない驚きの声を上げた。

「…………それは、初耳だな」

「あらそう。情報料とってもいいかしら」

「お前が勝手にしゃべったんだろーが」

 

「冗談よ。でも、感情の強さは花人の強さに直結してるのは本当。次から次へと湧き出てくる感情が、そのまま魔力になって同じようにあふれ出てくるの。花人で武を選んだ人は多くはないけれど、本来なら感情次第で十分戦える種族なのよ。……と言っても、そこまで強い感情を持ち続けるなんてある意味異常かもしれないけども」

 

 ツナミはそういって、自嘲気味にハン、と嗤う。

 目の前には、腰に手を当てて片足重心でゆるく立ち続けるミラージュ=アラン。嫌々ながらに気の抜けない金色の目が、深々と光る。司と呼ばれるエルフもまた、ツナミを静かに見据えながらくふくふと微笑んでいた。

 古びた遺産、石造りの城。一年間、行きたくても行かなかった、あの人の墓。

 ツナミは、ようやく入ってきた本題を確かめ、涼しげな表情の奥で汗を隠す。息を落ち着けて、口を開く。

 

「さて、ここからが問題。感情が尽き果てたときには枯れて死ぬのなら、感情にあふれてあふれてまったく収まらないときは、一体どうなると思う?」

 

 ざわざわと魔王城を照らしていたバラが、突然静まり返る。

 

「……残念。教科書にも答えは載ってないわ。だって、そんなに燃え上がるような感情なんて、ふつうは持てないのだから」

 

 透き通る声を最後に、時が止まったかのような静寂。

 しかし、それも長くは続かない。

 すぐさま、うごめく赤絨毯は歓喜に踊るように騒ぎ始めた。光が増す。黄、橙、赤色と明かりが揺らめき、ごうごうと熱量を上げる。花びら、みずみずしく見えた赤い一枚が、不意にぼっと炎を上げた。

 

「な……っ!」

「感情には波があって、同時に凪もあって、それでも心を覆う海があるからあたしたちは生きていける。でもその海が、あたしの心を超えて荒れ狂っていたら! ずっとずっと、あふれてこぼれて抑えきれなかったら!」

 

 ざざざ、と空気が波打つ。魔力が女に集まっていく感覚に、腕が粟立つ。

「司! 離れろ! 分かった、こいつ…!」

 アランは叫んだ。

 

「……暴走してやがる!」

「想う心が、止まらないの!」

 

 ツナミが、ショールを広げた。紅い薔薇の咲いた長い髪が、しなやかに宙を舞う。身を包んだ花びらの装飾もまた、ひらひらと揺れる。

 空間の中心に降り立つ女は、大きく体をのけぞらした。自信にあふれた笑みを浮かべ、焦点の合わない錆浅葱色が割れたステンドグラスをとらえる。

 澱みを最奥に残し、こんこんと湧き出る魔力が瞳に映る。

 強烈な光を湛える。

 開戦を、告げる。

 

「あたしの炎は、すべてを魅了する!」

 

 

 

Column

【ミラージュ=アラン】

酒は好きだが、仕事の目途がつかないと飲まない。甘いカクテルが好き。倹約家の魔王。

 

イラスト:雛さん

【司】

下戸。悪酔いするので基本的に飲んではいけないタイプ。笑顔で毒を吐く。……いつものことか。

 

イラスト:水々さん

【ご褒美】

世の中にはそういう趣味の方もいらっしゃいます。大事にそっとしておいてあげましょう。

【Y.WA.11】
正式にはY歴、年号「WA」の11年。
年号は20年で変わる。

【預言書】

滅びた組織ガーディアンの数少ない遺産。“神”からの神託を賜る書物。

【いわし】

ニシン科またはカタクチイワシ科の海産の硬骨魚。水面近くを群泳する。秋が旬。漢字で「鰯」

【帝樹】

タイジュ、と読む。世界の創造にまつわる伝説に出てくる人物。

【蟲人】

虫の特徴を併せ持った亜人。人口は三種の中で一番少ない。部落で固まって住んでいるため、街中でもあまり見かけない。